原理
                多成分の混合物を単一の成分に分離するクロマトグラフィーの手法のうち、移動相に液体を用いる手法である。分離のメカニズムにより、順相系、逆相系、GPCなどのモードがある。検出器はUV検出器や示差屈折率検出器(RI)のほか、蒸発光散乱検出器(ELSD)などが使用される。
                検出器に質量分析計を接続する(LC/MS)ことにより、分離した各成分の質量情報を得ることが出来る。さらに質量分析計を直列に結合(LC/MS/MS)することにより、詳細な構造情報を取得したり、高感度・高選択的な定量分析を実施することが可能となる。
            
LC/MS/MSの原理と定性・定量分析
                
                高選択的定量(特定成分の定量)
                最初のイオン化でP3(プリカーサーイオン)、
                衝突室でF3(プロダクトイオン)を生成する化合物のみを選択検出
                
                構造解析(未知成分の定性)
                最初のイオン化で生成したP3(プリカーサーイオン)
                の部分構造を、衝突室で分解して生成したF1~F5(プロダクトイオン)から推定
その他有機分析の原理