材料物性

エレクトロニクスから医薬、環境分野で、そしてバルクからマイクロ・ナノ材料、また汎用材料から先端材料まで、さまざまな材料の特性や挙動を知ることは、製品の設計・開発や製造、あるいはトラブルシューティングのシーンにおいて必要不可欠です。当社では、広い視野と豊富な経験をもとに、さまざまな手法を駆使して問題解決的に各種材料の物性を測定、解析いたします。

  • 機械特性

    低温から高温、高温高湿環境下での機械特性(強伸度・弾性率、疲労など)が得られます。
    微小圧縮試験法により μmオーダーの粉粒体や特定部位の圧縮・硬さなども測定できます。
    ナノインデンテーション法により、nmレベルの膜厚試料の弾性率・硬さなどの測定も可能です。

  • レオロジー特性

    動的粘弾性法により高分子固体の弾性率の温度変化やガラス転移温度を得ることができます。
    動的粘弾性法により高分子液体の硬化反応挙動や緩和挙動も調べることができます。
    定常流粘度測定により広い剪断速度範囲における種々の液体の粘度を得ることができます。

  • 化学工学特性

    多種多様の手法を用いて各種物質の蒸気圧、密度、表面張力などの基礎特性値が得られます。
    多孔質材料などのガス吸脱着特性や比表面積、細孔径分布を求めることができます。
    液中での粒径分布や粒子等の表面状態・改質のパラメータとなるゼータ電位が得られます。

  • 熱・輸送特性

    バルクから薄膜まで各種材料の熱物性(熱伝導率、熱膨張率など)や電気物性が測定できます。
    反応熱、湿潤熱、燃焼熱、潜熱など、さまざまな熱量測定を行うことができます。
    高分子フィルムを透過する各種ガス・水蒸気の透過率、拡散係数などを測定することができます。

  • 熱分析

    各種材料における熱の出入りや重量変化の温度依存性を測定することができます。
    微小部熱分析法によりサブμm領域の軟化温度の測定をすることもできます。
    温度変調DSC法により微弱なガラス転移シグナルを高感度で検出することが可能です。

  • 加熱発生ガス分析

    加熱時に試料から発生するガスの温度プロファイルを得ることができます。
    実プロセスに合わせた雰囲気・加熱条件での発生ガス分析が可能です。
    素材からパネル部品など、幅広い測定対象に適用することができます。

  • 高分子キャラクタリゼーション

    光散乱検出器との併用により、絶対分子量、回転半径、分岐度などの情報が得られます。
    各種高分子材料の劣化に関する情報を得ることが可能です。