材料物性研究部
導入装置一覧
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GPC/FT-IRを導入しました
2015.10GPC/FT-IRを導入しました。 本装置は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィ)の検出器としてFT-IRを組み込むことにより、分子量毎に分別された成分の化学構造情報を得られることが特長です。
適用例としては、複雑な混合物の簡易定性、共重合体組成の分子量依存性明確化、反応過程の解析などが挙げられます。 -
デジタル画像相関法システムを導入しました
2015.03デジタル画像相関法システム(Digital Image Correlation Method:DIC法)を導入しました。DIC法は、デジタル画像から非接触で歪み分布を求める手法です。不定形構造物全体の(熱)歪み分布測定、(熱)変形時のひずみ集中箇所の特定ができるため、脆弱部の推定や複合材料等の変形解析に有用です。その他にも幅広い材料に適用可能、システム搬入による現場での測定も対応可能です。
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微量試料用粘度計を導入しました
2015.05簡易型密閉容器を用いて揮発や吸湿のような問題点をクリアできる新型粘度計を導入しました。試料量が300uLと少量で済むことから、注射液等の貴重な試料、LIBやLEDから採取される微量試料への適用も見込まれます。
また、0~200℃で測定可能であり、密閉容器により、燃料等の揮発成分を含む試料でも揮発抑制しての測定が可能となりました。その他、種々の液体試料に適用可能です。 -
高精度熱機械分析装置(TMA)を導入しました
2016.02従来の装置より高精度の熱機械分析装置(TMA)を導入しました。材料・製品設計で重要な物性値の一つである線膨張係数(CTE)について、さまざまな形状の試料を高温まで高精度に測定できることが特長です。
セラミックス,ガラス,金属,高分子,複合材料等について、バルク材だけではなく、薄板・薄膜状試料や繊維状試料についてもCTEで10-7オーダーの確かな値を得ることが可能です。
材料・製品の精密設計やシミュレーションの精度向上等に活用できると考えております。 -
同時観察熱分析システムを導入しました
2016.07同時観察熱分析システム(TG/DTA、DSC)を導入しました。TG/DTAやDSCでは、加熱時の相転移や反応を重量変化や熱の出入りとして捉えますが、昨今の試料複雑化に伴い、解釈困難となることがありました。本装置では同時観察により、高分子や有機物の融解・分解、酸化物相転移等の様子がわかり、解釈の深化が図れます。
また、TG/DTAでは発火・燃焼を捉えることもでき、排ガス関連への適用も見込まれます。
その他にも幅広い材料への適用が可能です。 -
陽電子消滅寿命測定装置を導入しました
2014.04陽電子消滅寿命測定装置を導入しました。同装置を用いることによって、水銀圧入法やガス吸着法等の一般的な細孔径分布測定手法では評価できないサブナノメートル~ナノメートルオーダーの独立孔の大きさを求めることができます。測定対象は、ガラス、樹脂、繊維、フィルム等のバルク材料に加えて、基板上の無機膜、高分子膜、気体・液体分離膜、レジスト等の多岐に亙ります。この度の当社ラボへの本装置の設置によりまして、これまで以上に皆様にご活用いただきやすくなりました。
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過渡熱測定装置を導入しました
2013.05半導体パッケージや放熱材料の熱特性評価に威力を発揮する過渡熱測定装置を導入しました。本測定法は、加熱・放冷時の温度変化挙動を基に、測定対象の熱抵抗・熱容量といった熱特性を「構造関数」という形で可視化できることが特長です。パッケージ内部の熱抵抗や放熱材料の性能比較など、実際の状態に近い形での評価が可能となっています。パワーデバイスのように放熱が重要視される分野では特に有効です。その他にも幅広い材料やデバイスへの応用が可能です。
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超高速示差走査型熱量計を導入しました
2012.07最新の示差走査型熱量計(DSC)を導入しました。本装置は従来のDSCでは不可能だった、(1)高速昇温~10000℃/s、高速冷却~6000℃/sを達成し、(2) ~サブµm程度の試料量で測定が可能という特長を有します。
適用例としては、①高分子や医薬品などの製造プロセスを模した急な加熱冷却中の結晶化・融解・ガラス化の解析、②自動車・半導体分野における微量な樹脂や有機物などのガラス転移温度や融点測定などが挙げられます。
お客様ご提案の測定スキームも可能な限り対応いたします。 -
多機能型固体粘弾性測定装置を導入しました
2012.07多機能型の固体粘弾性測定装置を導入しました。引張だけでなく、圧縮または曲げモードでの測定が可能となり、周波数は1000Hzまで拡張しました。さらに、水中測定(室温〜約90℃)も可能です。
当社保有の従来装置に比べて、対応可能な試料や測定条件が大幅に拡がり、実使用に近い条件での粘弾性特性がわかるようになりました。繊維やフィルム、複合材料(FRP等)の弾性率の温度変化やガラス転移温度の確認、ゴムやゲルの衝撃吸収性能の評価等に有用です。 -
最新の多機能型レオメーターを導入しました
2010.12最新の多機能型レオメーターを導入しました。当社保有の従来装置に比べて、広い周波数域・温度域での測定が可能となりました。また、新たな機能として、高速昇温、高速サンプリング等があります。これらを活用すれば、反応が速く測定困難だった熱硬化性樹脂等の粘度変化を調べることが可能となります。さらに、紡糸・製膜・成形等で重要なパラメーターとなる伸長粘度(伸長応力)測定も可能になりました。
溶融ポリマーやゲル、接着剤のようなソフトマターのレオロジー挙動を調べるのに有用です。 -
GPC‐多角度光散乱検出器(MALS)と動的光散乱検出器(DLS)を導入しました
2013.06最新の多角度光散乱検出器と動的光散乱検出器を導入しました。多角度光散乱検出器は従来装置に比べて高感度になっているため、低分子量試料の絶対分子量測定が可能となりました。また、動的光散乱検出器は溶液中での試料の流体力学的半径(Rh)を数nmから測定でき、フロー式・バッチ式両方に対応しています。フロー式ではGPCにより分子サイズごとに分離された各成分のRhを、バッチ式では異なる測定温度(4~150℃)における分子サイズを測定できます。開発ポリマーの絶対分子量、各種溶媒中での分子サイズ、分岐評価等に有用です。検討依頼からお受けいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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最新レーザ熱膨張計を導入しました
2013.07最新レーザ熱膨張計を新規導入しました。本装置は、既存のレーザ熱膨張計と同様、レーザ光の干渉を用いて試料の膨張量を測定する手法で、検出分解能が2nmと高精度であることが特長です。このため、TMA法(一般工業材料の標準的手法)では測定不可能な10-7オーダーの低膨張材料や高分子フィルムの厚み方向の測定が可能です。1号機を導入(1993年)以来、約20年間の実績と経験の積み重ねによる独自のノウハウを活かして、ご要望にお応えできるよう努めております。
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高空間分解能ナノインデンテーション試験機を導入しました
2012.09高空間分解能ナノインデンテーション試験機を導入しました。本装置は、既設のナノインデンテーション装置と同様、薄膜または微小試料の機械特性を測定する装置です。従来機に比べ、①高位置決め精度(Max ±10nm)、②高温測定(~400℃)、③スクラッチおよび摩耗試験、④弾性率マッピング、という特徴を有しています。そのため、薄膜・フィルム・部材表面の力学特性評価、積層材料や表層改質材料の断面解析、微粒子の力学特性評価、ブレンドポリマーの相分離解析等に応用できます。
保有機能
分野 | 機能 | 装置 |
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機械特性・レオロジー | 強度・弾性定数 (引張・圧縮・曲げ)、疲労強度、クリープ・応力緩和、破壊靭性 | 万能材料試験機 |
歪み分布 | デジタル画像相関システム | |
微小部力学試験 | 微小圧縮試験機 ナノインデンテーション装置 |
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粘度・弾性率 | 動的粘弾性測定装置 回転粘度計 |
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電気特性 | 電気抵抗 | 3端子法 4端子法 4探針法 |
誘電率、誘電緩和 | 誘電率 誘電緩和測定システム |
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熱物性 | 熱膨張率 | TMA レーザ干涉法 |
熱伝導率 | 定常法 フラッシュ法 光交流法 3ω法 サーモリフレクタンス法 |
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界面熱抵抗 | 過渡熱測定装置 | |
物理特性 | 化工物性/蒸気圧、密度、比熱、ガス透過率 | 蒸気圧測定装置 密度測定装置 ガス透過率測定装置 |
表面物性 | 比表面積、吸着等温線 | ガス吸着測定装置 |
ゼータ電位 | 電気泳動法、流動電位法 | |
表面張力、界面張力、接触角、滑落角、表面自由エネルギー | リング法 懸滴法 接触角計 |
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熱分析 | ガラス転移温度、融点、融解熱量、結晶化度、熱分解温度 | DSC 温度変調DSC 超高速DSC TG-DTA 観察型TG-DTA |
加熱時発生ガス | TPD-MS TDS |
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高分子特性 | 分子量 | GPC (相対法) GPC-LS (絶対法) |
分子鎖の回転半径 | GPC-VISCO | |
分子量毎の化学構造 | GPC/FT-IR | |
SPM | 表面粗さ、弾性率、吸着力 | AFM 液中AFM AFM-Indentation |
細孔径・粒径解析 | 細孔径 | ガス吸着測定装置 水銀ポロシメーター 陽電子消滅寿命測定装置 |
粒径・粒径分布 | 光回折・散乱法 動的光散乱法 |
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化審法 | 高分子フロースキーム試験 | GPC TOC FT-IR |