X線CTを用いた微小液滴の三次元観察

記事No. 202201-01
タイトル

X線CTを用いた微小液滴の三次元観察

著者 形態科学研究部 大塚 祐二
要旨 X線顕微鏡は、試料の内部構造をµmオーダーの高空間分解能で非破壊観察できる装置であり、CT(コンピュータートモグラフィ)測定することで三次元形態の観察も可能である。特に電子顕微鏡では困難な、液体と材料の接触状態や、空孔を有する材料内部における液体の存在状態などの評価においては、透過撮像(透視)ができるX線CT測定の適用が、材料微小部の撥水性評価などに有効となる。
ここでは、液体を材料表面や内部に付与する新たなアプローチや、乾燥させずにX線CT測定する方法について紹介し、液体/固体界面のいくつかの三次元観察、接触角測定などの事例を紹介する。
目次
(全4ページ)
  1. はじめに
  2. 微小液滴を観る:X線CT装置の特長
  3. 微小液滴を付与する
  4. 微小液滴を計測する
  5. まとめ
図表
  1. X線顕微鏡の概略図とX線強度概要
  2. 水滴観察のためのセル概略図
  3. ハスの葉上水滴のX線CT観察結果
  4. 撥水性ヨーグルト蓋のX線CT評価結果
  5. PEフィルム上に噴霧した水滴のX線CT評価結果
  6. ボールペンインクカートリッジ内に残留したインク液滴のX線CT評価結果
  7. 試料周辺を結露させるセル概略図
  8. 不織布マスク内部結露のX線CT評価結果
  9. 結露した水(青色)を含むマスクのX線CT像及び各層の深さ方向強度プロファイル
  10. 毛髪2種のX線CTを用いた接触角測定結果
  11. 釣り糸2種のX線CTを用いた接触角測定結果
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