The TRC News

当社は、1982年1月に技術情報誌"The TRC News"を創刊し、以来一貫して、皆様の研究開発、生産トラブルの解決、品質管理等のお役に立つ分析技術の最新情報発信に努めてまいりました。今後、さらにお役に立つ技術情報を発信することを目指し、2021年1月から当社技術者からの分析技術情報を有料化させていただくことになりました。なお、招待講演の先生の記事はこれまで通り無料で配布しております。

2024年9月号

  • 記事No. 202402-01 表面プラズモン共鳴法によるカイネティクス解析と定量法

    分子間相互作用解析・評価や定量として、表面プラズモン共鳴(SPR, Surface plasmon resonance)法が脚光を浴びている。Sierra SPR®-24Pro (Bruker)は24個のセンサースポットを有し、最適な条件探索から複数試料の評価までハイスループットで迅速な測定が可能である。再生化溶液を使用しないSierra SPR独自のカイネティクス解析技術を紹介するとともに、従来、困難あるいは時間を要していた非常に強い親和性を示す抗体のカイネティクス解析結果を示す。また、SPR を利用し、HCP (Host Cell Protein)の高感度な定量法を開発したので報告する。

    著者
    バイオメディカル分析研究部 岩野 直哉

    PDF FILE (PDF:1,000KB)

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  • 記事No. 202402-02 核酸医薬品不純物のイオンモビリティーによる分離

    核酸医薬品は、その合成過程でヌクレオチド欠損体や付加体、脱硫体等の不純物を生じる。また、核酸医薬品としての安全性や有効性の向上を目的としたチオリン酸化修飾は、リン原子が不斉点となるため立体異性体が生じる。これらの不純物や異性体を分離・精製することが核酸医薬品の品質管理上、課題となっているケースがある。イオンモビリティーは、イオン化された化合物を衝突断面積と電荷の違いによって分離する新しい技術であり、これら不純物の分離に有効な手段として注目されている。今回、イオンモビリティーを用いてこれら不純物の分離条件を検討し、核酸不純物である欠損体や脱硫体の分離を確認することができた。

    著者
    バイオメディカル分析研究部 小俣 綾香、太田 里子

    PDF FILE (PDF:2,050KB)

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