硫黄架橋分解法を利用した加硫ゴムの分析

記事No. 201908-01
タイトル

硫黄架橋分解法を利用した加硫ゴムの分析

著者 有機分析化学研究部 島岡 千喜
無機分析化学研究部 上田 重実
要旨 加硫ゴム(天然ゴム:NR、スチレンブタジエンゴム:SBRなど)は溶媒に不溶であるがゆえに、これまで充分な化学分析は困難だった。そこで、溶媒不溶の原因である硫黄架橋結合を切断し、ゴム成分を可溶化させる技術を導入することで、これまで無理だった高分子量物質の構造解析や物性測定に必要不可欠な溶液NMRやGPCが適用できるようになり、従来法と組み合わせて、より詳細な分析評価が可能となった。
本稿では、加硫天然ゴムの構造解析および劣化分析への適用例を紹介する。
目次
(全4ページ)
  1. はじめに
  2. 硫黄架橋結合の開裂
  3. 加硫天然ゴムの分析
  4. 劣化分析への応用
  5. おわりに
図表
  1. 化学分解模式図
  2. 分解前後の様子
  3. 分析手順フローチャート例
  4. IRスペクトル
  5. 固体13C NMRスペクトル
  6. TG曲線
  7. 充填材のIRスペクトル
  8. ゴム成分のIRスペクトル
  9. ゴム成分の溶液13C NMRスペクトル
  10. ゴム成分の溶液13C NMRスペクトル(縦軸拡大)
  11. 新品の分子量分布
  12. 脆化品の分子量分布
  13. 分子量情報
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