大気圧RBS分析の開発 –液体・湿潤試料の表面分析–

記事No. 201902-02
タイトル

大気圧RBS分析の開発 –液体・湿潤試料の表面分析–

著者 表面科学研究部 齋藤 正裕
要旨 多くの場合、表面分析において分析対象は真空に保持できるものに限定される。一方で、高速イオンのポテンシャルを応用すれば、分析プローブを大気圧下に引き出すことができる。
TRCでは大気圧におけるラザフォード後方散乱分光法(RBS)を検討し、その実現に成功した。
本稿では大気圧RBSによる固体/液体界面の深さ方向分析、HeLa細胞中量子ドットの深さ分布評価、及び大気圧RBS/HFS(水素前方散乱分析)による湿潤試料中水素の深さ方向分析事例を報告する。
目次
(全4ページ)
  1. はじめに
  2. 固体/液体界面分析
  3. 生体試料への展開
  4. TRCにおける測定システム開発:大気圧RBS/HFS分析
  5. まとめ
図表
  1. 高速イオン大気取出しの模式図
  2. KI水溶液の大気圧RBSスペクトル
  3. 電気化学測定セル
  4. 電気分解前の大気圧RBSスペクトル、及びシミュレーション解析結果
  5. 電気分解前後の大気圧RBSスペクトル
  6. 電極/電解液界面付近の深さ報告組成分布
  7. 大気圧RBS/PIXEによるHeLa細胞中Q-dotの深さ分布評価
  8. 大気圧RBSスペクトルにおける、Q-dot部分(Cd, Se)拡大図
  9. 大気圧PIXEスペクトルにおける、Q-dot部分(Cd, Se)拡大図
  10. HeLa細胞中Q-dotの深さ分布
  11. 大気圧PIXEおよび蛍光測定によるQ-dot量の比較
  12. 共焦点顕微鏡によるHeLa細胞中Q-dot分布の比較
  13. TRCで取得した大気圧RBSスペクトルと真空RBSスペクトル
  14. 乾燥、含水状態におけるPVAフィルムの大気圧HFSスペクトル
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