The TRC News

2017年12月号

  • 記事No. 201712-01

    STEM-CLによるナノメートルオーダーでの発光スペクトル解析

    カソードルミネッセンス(CL)法を透過型電子顕微鏡(TEM)へ装備することで、従来のSEM-CLに比べて、空間分解能の向上、TEMベースの分析手法との組み合わせによる情報量の増加という利点が得られる。ここでは、STEM-CLと電子線エネルギー損失分光法(EELS)によって、金属ナノ粒子の局在表面プラズモンの吸収・発光特性を評価した研究例を報告する。さらに、当社で新規に構築したSTEM-CL測定技術の詳細、テストデータを紹介する。

    著者: 技術開発企画部 川崎 直彦

    PDF FILE (PDF:915KB)

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  • 記事No. 201712-02

    高速イオンを用いた大気圧環境における表面分析

    表面分析は多くの場合、分析対象は真空に保持できるものに限定される。一方高速イオンをプローブとした場合、イオンを大気圧環境に引き出すことが可能である。大気圧環境におけるラザフォード後方散乱分析(RBS)を検討し、その実現に成功した(in-air RBS)。本稿ではin-air RBSによる固体/液体界面の深さ方向分析、及びHeLa細胞中量子ドットの深さ分布評価の事例を報告する。

    著者: 表面科学研究部 齋藤 正裕

    PDF FILE (PDF:842KB)

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  • 記事No. 201712-03

    質量分析を用いたタンパク質複合体の解析

    現在、医薬品の研究開発において、タンパク質間相互作用を標的とした創薬が注目されている。タンパク質間相互作用の情報を得るには、タンパク質複合体の構造が重要である。タンパク質複合体の構造から相互作用部位の構造を明らかにし、タンパク質間相互作用を阻害する薬剤の設計などを行う。質量分析とホモロジーモデリングを用いてタンパク質複合体の構造を明らかにした研究事例を紹介する。

    著者: バイオメディカル分析研究部 中野 隆行

    PDF FILE (PDF:1,914KB)

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  • 記事No. 201712-04

    高周波誘電率測定からわかること

    本稿では誘電緩和と呼ばれる現象について説明するとともに、いくつかの物質(食品、医療用高分子材料、電解質膜、絶縁材料)について、数百MHz~数十GHzの周波数域での測定事例を紹介する。誘電緩和を調べることにより、材料中の分子の動きやすさや電波に対する応答を定量的に知ることができ、材料の評価・選定の指針や品質管理に利用することができる。

    著者: 材料物性研究部 河出 直哉、古島 圭智

    PDF FILE (PDF:1,238KB)

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  • 記事No. 201712-05

    ICP-MS/MSによる微量金属分析

    MS/MS機能を搭載したICP-MS/MSは、従来の四重極型ICP-MS(ICP-QMS)や二重収束型ICP-MS(ICP-SFMS)で困難であった試料中夾雑物に由来するスペクトル干渉を回避でき、更なる高感度・高精度測定が可能である。ここでは、ICP-MS/MSの原理と特徴、これまでスペクトル干渉が起きて定量下限値が高くなる傾向にあった元素の分析について、正確な定量値を得られるようになった事例を紹介する。

    著者: 無機分析化学研究部 藤崎 一幸

    PDF FILE (PDF:1,082KB)

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2017年11月号

  • 記事No. 201711-01

    質量イメージング ~成分分布を調べる~

    生体組織中の微量成分の分布を調べることが可能な質量イメージング法は、生体機能の解明や医薬品開発などの観点から大きな注目を集めている。また、製剤や医療材料の開発、製造を行う際の安全性確保の観点からも重要な評価手法であると言える。ここでは、各種質量イメージング法の特徴およびその比較や、SIMS(TOF-SIMS, NanoSIMS)による質量イメージング事例について紹介する。

    著者: 表面科学研究部 松田 和大

    PDF FILE (PDF:2,985KB)

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2017年10月号

  • 記事No. 201710-01

    TOF-SIMSによるMS/MS分析

    当社では、2017年6月にMS/MS機能付きの新規TOF-SIMS装置を導入した。このMS/MS機能を用いることで、試料最表面の1%程度の成分や、nmオーダーの薄層や微小領域についてMS/MSスペクトルの取得が可能であり、従来よりも詳細なスペクトル解析が可能となった。TOF-SIMS/MS測定をポリマーおよびOLEDテストデバイスに適用した例を紹介する。

    著者: 表面科学研究部 柴森 孝弘

    PDF FILE (PDF:480KB)

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  • 記事No. 201710-02

    パルスNMR(TD-NMR)の応用例のご紹介

    パルスNMR(TD-NMR, Time Domain NMR)は、構造解析を目的とした高分解能NMRと異なり、緩和時間を取得することに特化した手法である。パルスNMRの特長は、様々なサンプル形状で測定できること、再現性の良いこと、比較的短時間で分析できること、および測定温度をプログラムした自動測定が可能であることなどである。これらの特長を生かし、反応過程の追跡から水の状態解析など、ライフイノベーション分野を含む様々な分野への応用が考えられる。ここでは、今年度導入したパルスNMRの応用例として、エポキシ樹脂の硬化過程を追跡した結果について紹介する。

    著者: 構造化学研究部 木村 一雄、石田 宏之

    PDF FILE (PDF:345KB)

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  • 記事No. 201710-03

    樹下枯損症発生に対する分析評価

    ゴルフ場に植林している木の下の芝草がサークル状に枯れる現象(樹下枯損症)は、ゴルフプレーに影響を及ぼし、さらに景観を損ねるためゴルフ場においては深刻な問題である。この現象は、植林による土質の変化や日当たり、アレロパシー物質等が関係していると考えられているが、原因特定が難しい状況にある。本稿では樹下枯損症発生に対する原因解析として、アレロパシー物質測定と植害試験を用いて分析評価した事例を紹介する。

    著者: 東レテクノ株式会社 環境科学技術部 武井 直子、東出 淳一

    PDF FILE (PDF:468KB)

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  • 記事No. 201710-04

    異種材料接合技術の最新動向-マルチマテリアル化に寄与するFSWの進展-

    異種材料接合は、自動車分野等でのマルチマテリアル化による軽量化に不可欠な技術である。本調査では、異種材料接合の一つであるFSW(摩擦攪拌接合)に着目した文献調査を行い、研究対象となっている異種材料を調べることで、マルチマテリアル化に寄与するFSWの進展を概観した。

    著者: フロンティア事業部門 先端技術調査研究室 鳥田 恵子

    PDF FILE (PDF:356KB)

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