分析応用講座【有機組成分析のための前処理技術】

講座概要

本講座では、有機組成分析における正確な定量・定性の鍵となる前処理技術について解説します。
まず、前処理の必要性と分析全体における位置づけ、さらに分析に使用する試料量を決定する要素について基本から学びます。
その後、粉砕、抽出、乾燥、分離、加水分解、誘導体化など主要な前処理操作の原理や実施手順を説明します。
GPC分取を含む各種クロマト分離手法については、使い分けや留意点を紹介します。
さらに、化学分解を含む具体的な前処理実施例を紹介し、実践的なスキルを身につけることを目指します。
初心者から実務者まで幅広く対応する内容です。

カリキュラム

  • 前処理の必要性と位置づけ
    1. 有機組成分析の手順
    2. 最初の試料量を決める要素
  • 前処理要素技術と組合せ
    1. 粉砕
    2. 溶解
    3. 抽出(溶媒の選択、抽出方法の選択)
    4. 濃縮・乾燥(ロータリーエバポレーター、凍結乾燥機など)
    5. 分離(溶解性・比重による分離。分子サイズによる分離。分子特性による分離など)
    6. 分解分析(加水分解。熱分解)
    7. 誘導体化(メチルエステル化、TMS化など)
  • 前処理の実施例

    エマルジョン中の分散剤の分析

  • 化学分解分析の実施例

    加水分解によるポリイミドの分析や架橋ポリシロキサンの分解分析など

  • まとめ