特別講座【タンパク質の質量分析でなにがわかるか?質量分析の基礎と応用】

開催日時
2019年12月12日(木)13:00~16:45
【申込締切:2019年12月11日(水)正午まで】
会場
東京都中央区日本橋本町1-1-1 METLIFE日本橋本町ビル8階
地図はこちら (Google Map)
受講料
20,000円(税込)
アカデミック価格 9,000円(税込)<アカデミック価格について>
※学生の方 先着5名まで無料とさせて頂きます。
講師
植田 幸嗣(公益財団法人 がん研究会 がんプレシジョン医療研究センター がんオーダーメイド医療開発プロジェクト プロジェクトリーダー)
谷口 理恵(株式会社KMデータ代表取締役社長)※
川上 隆雄(株式会社メディカル・プロテオスコープ 取締役 兼 生体分子解析部部長)※

※講師2名は企業研究者ですが、講義の内容は各研究者がそれぞれ専門としている領域の学術的な解説に限ります。製品やサービスの宣伝などは一切含みません。

申し込み受付を終了しました。

<特別企画:個別相談会のご案内>
午後の講義に先立って、受講者を対象にした無料相談会を午前中に開催します。
本講座の講師がご相談に応じます。是非、この機会に奮ってご参加ください。

形式

  •  ・おひとり30分程度。個別の部屋で、講師と1対1で。
  •  ・講師を指名できます。
  •  ・ご相談内容の秘密を守ります(守秘義務)。

ご希望の方は講座の申込フォームに次の事項をご記載ください。

  •  ・ご相談事項(必須)
  •  ・ご希望の講師の名前(オプション)
  •  ・ご希望の時間帯:次のうちから第1希望と第2希望の2つを選んでください。
       ①10:00~10:30、②10:30~11:00、③11:00~11:30、④11:30~12:00
      ※ご希望が重なった場合は事前に調整させていただきます。

ご相談内容の例

  •  ・「こんな目的のために最適な質量分析計の機種を教えてほしい」
  •  ・「プロテオームの分析データは持っているのだが、どうやって
    解析したらよいかわからない」
  •  ・「エクソソームを精製するときの注意点」
  •  ・プロテオミクス分野の求人事情
  • ※その他 テーマを定めない雑談も大歓迎です。

講座概要

 タンパク質の分析技術として質量分析法がさかんに用いられています。現在の質量分析は、生体内で発現しているタンパク質群の動態や翻訳後修飾の網羅的な分析を通じて、各種疾患を含む生命現象の全体像をつかむ研究に貢献しています(プロテオミクス)。

 本講座では、「タンパク質の質量分析でなにがわかるか?」について、以下の項目ごとに原理から具体的な検出・解析方法、応用までを講義します。

  • 質量分析の原理
  • 生体タンパク質の網羅的な解析
  • 診断マーカータンパク質の開発
  • エクソソームタンパク質の解析
  • エクソソーム中の診断マーカーの開発
  • 分子ネットワークによるプロテオームデータの解釈
  • (参考紹介)タンパク質の質量分析の実際

受講対象

「質量測定を中心としたタンパク質分析技術の基礎を理解したい」方々を対象にカリキュラムを組みました。また、エクソソームの分析、臨床研究や分子ネットワーク解析を取り上げ、最新のトピックにも触れられる内容にしました。未経験の方に充分ご理解いただけるように平易な解説に努めます。みなさまのご参加をお待ちしております。

カリキュラム

第1部【13:00~14:25】
  1. 質量分析の原理(川上)25分
     質量分析はタンパク質の同定や計量に無くてはならない技法のひとつです。この分野で使われている質量分析の原理、装置、および測定データの構成などを解説します。
  2. 生体タンパク質の網羅的な解析(川上)30分
     プロテオミクスの基礎編です。今さら聞けないような初歩的なところから、これだけは押さえておきたい基本事項を解説します。
  3. 診断マーカータンパク質の開発(川上)30分
     質量分析が臨床研究に利用されています。研究の実例をご紹介するとともに、将来の展望にも言及します。
休憩【14:25~14:30】
第2部【14:30~15:30】
  1. エクソソームタンパク質の解析(植田)30分 
     エクソソームとは何か、エクソソーム精製とエクソソームタンパク質の分析方法について紹介します。
  2. エクソソームを利用した診断マーカーの開発(植田)30分
     エクソソーム中のタンパク質やRNAを用いたリキッドバイオプシー開発の現状について講義します。
休憩【15:30~15:35】
第3部【15:35~16:45】
  1. 分子ネットワークによるプロテオームデータの解釈(谷口)60分
    質量分析計の進歩に伴い、多くのタンパク質を測定する事が可能になった一方で、結果の解釈が難しくなってきています。タンパク質同士が、生体内でどのような制御を及ぼしあっているのかを、信頼度の高いデータベースから引き出すことで、変化の起きたシグナルの推測が可能です。分子ネットワーク解析を用いたプロテオームデータの意味づけについてご紹介します。
  2. タンパク質の質量分析の実例(東レリサーチセンター)10分
     実際にタンパク質の質量分析を行う場合、サンプルをどのように準備し、どの様な点について注意して分析すればよいかを東レリサーチセンターのケースに基づき紹介します。また、実際の分析事例も紹介します。

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