変色・着色は材料の表面および内部に発生する問題で、美観を損ねるだけでなく、品質の低下、劣化を示している場合もあります。したがって、変色・着色が検出された場合、迅速に原因の究明を行う必要があります。しかし、問題となる変色・着色物質は極微量であることが多く、究明には困難が伴います。当社では、多岐に渡る高度な分析技術と豊富な経験により、変色・着色の原因究明のお手伝いをさせていただきます。
変色・着色成分の分析手法
分析手法 | 特徴 |
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紫外可視スペクトル | 着色物の紫外可視スペクトルを測定できる。吸収帯から着色の原因を推定できる |
赤外スペクトル | 着色物の赤外スペクトルを直接測定できる。吸収帯から着色の起因となる官能基を推定できる |
ラマンスペクトル | 共鳴ラマン測定で着色物に特有の吸収帯の波長で励起して、着色物の官能基情報だけを得ることができる |
電子スピン共鳴スペクトル | 変色成分が発生する際にラジカルの生成、あるいは金属イオンの関与が存在する場合、本法でラジカル、あるいは金属イオンを検出して、着色原因を推定できる。 |
元素分析(XMA・EPMA) | 変色・着色部分を顕微鏡で観察し、構成する元素を検出することができる。 |
分離分析 (HPLC・LC/MS・LC分取など) |
微量の着色成分を分離して、紫外可視スペクトルを得ることができる。LC/MS分析や、HPLC分取して解析することもできる。 |