3Dプリンターは新たなものづくりの手法の一つとして注目されています。これまでのプロセス期間短縮やコスト削減を目的とした「試作の製作」だけでなく、今後は少数生産の品種においてもカスタマイズされ高付加価値を持った「最終製品の製造手段」として、工業用途だけでなく医療用途などでも活用されていくと見込まれています。
3Dプリンターの造形方式はFDM(熱融解)方式、粉末(固着・焼結)方式、インクジェット方式、光造形方式の4種類が主流となっています。これらについて造形精度や機械強度、コスト、高付加価値といった観点から様々な材料・装置開発が行われています。東レリサーチセンターは従来の材料やプリンターに関する分析実績を活かし、様々な開発課題の解決をお手伝いします。
分析メニュー
素材に関する分析
| 項目 | 測定目的 | 分析手法 |
|---|---|---|
| 材料評価 | 液物性 | 表面張力、密度 |
| 溶液中のフィラーの粒度分布解析 | 粒子径分布 | |
| 懸濁液やエマルジョンの安定状態評価 | ゼータ電位 | |
| 粘度・粘弾性評価 | レオメーター | |
| 反応性評価 | 光照射DSC | |
| 樹脂溶液の組成分析 | 分離、IR、NMR等 |
造形物に関する分析
| 項目 | 測定目的 | 分析手法 |
|---|---|---|
| 材料評価 | 変色原因解明 | UV、LC/MS、ESR |
| 割れの原因解明 | 破面観察、DSC、ラマン | |
| 硬化不良の原因解明 | 添加剤定量、元素分析 |
トラブルに関する分析
| 項目 | 測定目的 | 分析手法 |
|---|---|---|
| 材料評価 | 塗布面の表面状態、表面荒さ、ばらつき把握 | AFM、レーザー顕微鏡 |
| 電気特性の把握 | 誘電率 | |
| 物質の構造解析 | 分離、IR、NMR、MS等 | |
| 形状評価 | 状態把握、形状測定 | 光学顕微鏡 |
| 形状測定、表面状態把握 | SEM、AFM、膜圧計 | |
| 形状ばらつきの比較 | 形状測定、X線CT | |
| 寸法安定性評価 | 熱膨張率測定 | |
| 機能評価 | 抵抗計測 | 4探針法測定 |
| 密着性評価 | 剥離試験 | |
| 造形物の強度確認 | 引張強度試験 | |
| 透過/反射率の把握 | IR等 | |
| 発生ガス分析 | アウトガス量 |