2018年8月に中国に東麗分析技術開発(上海)有限公司(Toray Research Center (Shanghai) Co., Ltd. (略称:TRCS)「以下、TRCS」)を設立しました。
TRCSでは、お客様の研究、開発や生産分野における様々な問題や課題を解決するため、受託分析・調査を通じて先端分析サービス・評価、解析業務を行っています。
お客様のパートナーとして長年蓄積してきたデータと豊富な経験に基づいて幅広いご依頼にお応えしていきます。
<主な保有装置・設備一覧>
設備・装置 | 分析内容 |
---|---|
実体顕微鏡、FT-IR | 新装置(HYPERION 3000)を活用した異物分析 |
XPS | 最表面元素・化学状態分析、デプス分析(GCIB) |
GC/MS、GC#、IC | 液体・ガスの組成分析、エア・ガス中の無機元素分析 |
グローブボックス | 電池解体/不活性雰囲気対応 |
BIB加工、SEM-EDX# | 表面・断面観察/元素分析 |
#:東レグループ保有設備
TRCSでは自社で保有する装置(上表)を使った分析評価のみならず、中国国内で信頼できる分析機関と広く提携し、対応できる分析メニューの拡大を図っております。お気軽にお問い合わせください。
実体顕微鏡、FT-IR

(HYPERION 3000:Bruker製)
最新型の顕微FT-IR(HYPERION 3000:Bruker製)は赤外分光の分野における最新技術のひとつである、二次元アレイ(FPA:Focal Plane Array)検出器が搭載されており、FT-IRスペクトルイメージングが可能となっております。これにより、極微小な異物も分析することができます。
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表面分析・深さ方向分析

XPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy:X線光電子分光分析法)による材料の表面分析やGCIB(Gas Cluster Ion Beam)を用いた深さ方向分析を行なうことが可能です。
例えば、プラズマ処理によるフィルムの表面や深さ方向の改質層の情報(結合状態や組成など)を知ることができます。
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例えば、プラズマ処理によるフィルムの表面や深さ方向の改質層の情報(結合状態や組成など)を知ることができます。
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リチウムイオン電池のリバースエンジニアリング

(HYPERION 3000:Bruker製)
リチウムイオン電池の海外への輸送は困難ですが、弊社では現地法人である東麗分析技術開発(上海)有限公司を活用し、現地でリチウムイオン電池の評価が可能となっております。
電池から電解液を採取して分解、大型車載電池(80Ahr:単セル)にも対応可能です。
電池から電解液を採取して分解、大型車載電池(80Ahr:単セル)にも対応可能です。
分類 | 成分名 | 含有率 (質量%) |
---|---|---|
主溶剤 | ジメチルカーボネート | 25 |
ジエチルカーボネート | 3 | |
エチルメチルカーボネート | 21 | |
エチレンカーボネート | 35 | |
添加剤 | ビニレンカーボネート など | 2 |
電解質 | LiPF6 | 15 (1mol/L) |
合計 | 101 |
採取した電解液については、現地で添加剤を含めた高精度な組成分析(表1)を実施します。
また、現地提携機関を活用した非破壊検査(X線CT装置)や、電池の安全性・充放電特性評価も可能です。
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ガスや液体の評価

ガスや液体試料を中国から海外へ輸送することは困難ですが、弊社では、現地法人であるTRCSを活用し、中国国内で液体やガスの組成分析が可能です。
TRCSでは、組成分析機能としてGC、GC/MSに加えてIC装置も保有しており、液体やガスに含まれる各種イオン成分についてppbレベルの精度で定量できます。
また、固体からの抽出など、前処理を含めた対応も可能です。
例として、中国国内にて市販されているミネラルウォーターのIC分析結果を詳細ページでご紹介しています。
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TRCSでは、組成分析機能としてGC、GC/MSに加えてIC装置も保有しており、液体やガスに含まれる各種イオン成分についてppbレベルの精度で定量できます。
また、固体からの抽出など、前処理を含めた対応も可能です。
例として、中国国内にて市販されているミネラルウォーターのIC分析結果を詳細ページでご紹介しています。
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加熱発生ガス分析

多くのお客様からご要望をいただいている加熱発生ガス分析も対応可能です。
従来から所有しておりますGC/MSに、新たに加熱装置を取り付けることによって、分析試料を加熱(最高温度250℃)したときに発生するガスの成分分析が可能になりました。
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従来から所有しておりますGC/MSに、新たに加熱装置を取り付けることによって、分析試料を加熱(最高温度250℃)したときに発生するガスの成分分析が可能になりました。
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東レリサーチセンターは、現地法人であるTRCSの利点を最大限に活用し、今後益々拡大する中国の先端分析需要にお応えし、中国での事業拡大を進めて参ります。

【会社名】 | 東麗分析技術開発(上海)有限公司(略称:TRCS) Toray Research Center (Shanghai) Co., Ltd.) |
---|---|
【所在地】 | 中国上海市閔行区紫月路369号 東麗先端材料研究開発(中国)有限公司内) |
【連絡先】 | TEL +86-21-3429-0155 E-mail inquiry.trcs.mb[a]mail.toray * |
日本国内連絡先 株式会社東レリサーチセンター 海外事業部 井上憲介 TEL: 077-510-9121 E-mail: Kensuke.inoue.a4[a]trc.toray * *: [a]は@に置き換えてください。 |