東レリサーチセンター製 ピンポイント濃縮プレート

微量成分の分析では、希薄溶液をコンタミなく効率よく濃縮する技術が重要な場合があります。東レリサーチセンターではIR測定用に希薄溶液を微小スポットに濃縮するプレートを開発し、活用してきました。
このたび、お客様のご要望を受け、このプレートの販売を開始いたしました。
電子部品の表面洗浄後残渣の評価、表面処理剤のロット管理、品質管理、その他にぜひご活用ください。

ピンポイント濃縮プレートとは?

ピンポイント濃縮プレートとは、弊社で開発した特殊撥水加工プレートです(特許第5870439号)。
本プレート上に希薄溶液を滴下すると、表面に球状の液滴が形成され、直後に液滴から溶媒が蒸発することで、液中に溶解していた微量成分が数10 μm~200 μm径程度の微小スポットに濃縮されます。このスポットを赤外分光(IR)測定、質量分析(MS)測定することで、容易に成分の定性分析することが可能となります。

ピンポイント濃縮プレートの特徴

  • 複雑な前処理が不要。汚染なく短時間で溶液を濃縮可能!
    1 μLのクロロホルム溶液の場合、濃縮・スポット形成にかかる時間はわずか約10秒程度!
  • プレート上に濃縮された試料を直接、赤外吸収スペクトル測定(顕微透過法)可能!
  • 滴下場所を選ぶことで、プレート上10か所以上スポット形成。
    赤外吸収スペクトル測定後、スポットが完全に洗浄できる場合は、同じ場所を繰り返し使用することも可能!
  • 他のアプリケーションとしてマススペクトル(MALDI-MS*)の測定も可能(分析事例にて紹介)
    • *Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization-Mass Spectrometry

分析適用例

  • 品質管理に最適!電子部品の表面洗浄後残渣を溶媒で洗浄・回収、本プレートで濃縮して容易に検査
  • 繊維、フイルム、樹脂成型品などの表面処理剤を溶剤で抽出、回収・濃縮してロット管理、品質管理
  • HPLCにより検出された分取ピークの効率的スクリーニングにも有用

FAQ

Q1
床に落としたら割れてしまいませんか?
A1
プレートは、シリコン基板となっておりますので、落下させますと容易に破損してしまいます。
お取り扱いには十分注意頂くとともに、一部が破損した状態でご使用にはならないで下さい。廃棄時にも十分にご注意下さるようお願い申し上げます。
なお、スターターキットに含まれる専用ピンセットを用いることにより、取り扱いが容易となりますので、ぜひご検討下さい。
Q2
IR測定やMALDI-MS測定の結果に表面処理物質が影響してしまうことはないのですか?
A2
表面処理物質の影響はありません。
分子レベルの表面改質(ナノオーダーの厚み)を行っており、表面処理物質の影響はありません。
Q3
溶媒とプレートの相性などを知りたいのですが?
A3
酸性、アルカリ性溶液に関しては基板表面の撥水作用が失われるため使用できません。
クロロホルム等の揮発性の高い溶媒は、短時間(10秒程度)で綺麗にスポットになります。
アルコールや水は、滴下したスポットが広がり気味になります。しかし、濃縮物の厚みが薄くなるので測定が綺麗にできるメリットもあります。
高沸点溶媒(トルエン等)は、クロロホルムよりも濃縮に少し時間がかかりますが(3-4分程度)、きれいなスポットになります。 その他、ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Q4
プレートの加温はできますか?
A4
詳細はお問い合わせ下さい。

価格

スターターセット \250,000(税別)
濃縮プレート(15mm×50mm×0.63mm) 2枚
IR測定用プレートホルダー 1個
専用ピンセット 1本
取扱い説明書 1冊
追加濃縮プレート(2枚1セット) \180,000(税別)

ピンポイント濃縮プレートを利用した分析事例

  1. (1) ピンポイント濃縮/顕微FT-IR、MALDI-MSによる微量添加剤分析
    The TRC News 115号(2012年5月号)PDF
    (1.9MB)
  2. (2) 荻野純一ほか, 部材表面の微量有機汚染の分析, クリーンテクノロジー, 22(4), 36‐40,(2012)

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