The TRC News

当社は、1982年1月に技術情報誌"The TRC News"を創刊し、以来一貫して、皆様の研究開発、生産トラブルの解決、品質管理等のお役に立つ分析技術の最新情報発信に努めております。2016年4月より、より迅速に最新情報を皆様のお手元にお届けし、利便性を高め、ご興味のある記事を探しやすくするため、月刊ウェブジャーナルとして発行させていただいております。

今月度は、"分析の極限追求"をキーワードとした当社の分析技術高度化への取り組み成果SIMS-OESを掲載しております。あわせて、リチウムイオン電池の最新分析事例2件(安全性試験時の発生ガス、高容量負極材SiOの劣化解析)、有機EL材料中の不純物分析を紹介していますので、随時御覧頂ければ幸いです。

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2018年1月号

記事No 表題 著者
201801-01 SIMS-OESによる不純物・組成評価手法の開発 二次イオン質量分析法(SIMS)は、高感度で不純物分析ができる手法として知られており、半導体などの評価に用いられている。SIMSは、イオンを試料表面に照射する際のスパッタリングにより放出された二次イオンを評価する手法だが、同時にイオン照射の衝撃によって原子発光(OES)が生じている。本稿では、SIMSとOESを組合せることで、組成分析と不純物分析を同時に評価できる新規手法SIMS-OESの開発に取り組んだ結果を紹介する。 技術開発企画部
宮本 隆志
201801-02 リチウムイオン電池の安全性試験と発生ガス分析 近年、高い安全性が求められるリチウムイオン電池(LIB)について、異常発生のメカニズムを理解することは重要である。本稿では、市場での使用を模擬した劣化後の電池を作製し、高温加熱試験を行った。その結果、異常現象として電池の膨張と白煙が見られた。試験時の発生ガスを捕集し、GC, GC/MS分析して得られたガス組成より、膨張時にはジエチルカーボネート(DEC)のガス化、白煙発生時には電極間の短絡による温度上昇に伴い複数反応が同時に起こっていることが分かった。 有機分析化学研究部
矢野 寛子
201801-03 黒鉛/SiO混合負極における劣化解析手法の提案 当社ではこれまでリチウムイオン二次電池(LIB:Lithium Ion Battery)負極の劣化要因を解析するべく、天然黒鉛負極に対してサイクル試験やフロート試験を行いSEI (Solid Electrolyte Interface)、および活物質の構造変化を調べ報告してきた1)。今回、我々は高容量負極材であるSiOに着目し、当社主催の「第3回蓄電池ユーザーズミーティング」(2017年12月)にて、黒鉛/SiO混合負極における劣化解析手法を提案した。本稿ではサイクルに伴う劣化を、①導電パスの不良、②活物質自体の劣化、③SEIの形成の3つの要因に分けて解析した事例を中心に紹介する。 形態科学研究部
石川 純久
表面科学研究部
織田 志保
201801-04 有機EL材料中の微量成分の構造解析 有機化合物の構造解析において、質量分析法(MS)や核磁気共鳴分光法(NMR)は共に必要不可欠な分析手法であり、装置の高分解能・高感度化に伴って微量成分の詳細解析への適応もますます広まっている。本稿では、市場成長が著しい有機ELの材料中の不純物のLC/HRMSn、NMRを用いた構造解析例を紹介する。 有機分析化学研究部
廣田 信広、秋山 毅

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