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新規分析情報

導入装置の紹介

600MHzの固体/溶液NMR装置を導入しました。

構造化学研究部では、新たに600MHzの固体/溶液NMR装置を導入しました。当社保有の従来装置と比較して、本装置はより高磁場であるため、高分解能スペクトルが得られます。
また、新たな機能である固体NMR用マイクロプローブを用いると、1mg程度と従来の1/10〜1/300の微量試料量で、固体NMRによる構造解析が可能となります。さらに、高分解能固体1H NMR測定法、混合物のスペクトルを緩和時間によって分離するROSY法等、最新の測定法を用いた分析が実施できます。
高分子や医薬品、無機物等の幅広い材料の構造解析、分子運動性解析に有用です。

高感度パルスESR装置を導入しました

構造化学研究部では、不対電子をより高感度で検出する事ができる新規ESR装置を導入しました。新規装置の「検出下限」は、当社保有の従来型ESR装置と比べて約1桁程度下がり、より微量の不対電子の検出が可能です。また本装置では、パルスマイクロ波を用いたESR測定も可能であり、これまで難しかった「緩和時間、金属の価数、不対電子まわりの核環境」の評価が可能になります。Si薄膜中の欠陥量の定量、自動車触媒に発生する酸素ラジカルの定量など、種々の工業材料をはじめとして、金属タンパクといった生体試料まで、幅広い分野で適用が期待されますので是非ご用命下さい。

関連リンク
・分析事例
高感度ESR装置を用いた欠陥および金属イオンの状態分析

高温タイプの熱天秤・示差走査熱量計(高温TG-DSC)を導入しました

材料物性研究部では、1400℃まで測定可能な熱天秤・示差走査熱量計(高温TG-DSC)を導入しました。従来機では測定困難であった700℃以上の比熱容量測定や高感度の示差走査熱量分析が可能となり、さらに示差走査熱量分析と熱天秤の同時測定が高温まで可能となりました。
比熱容量の測定例として、石英ガラスを1400℃まで測定した結果を下図に示します。図には文献値*もプロットしています。図から、実測値は文献値とほぼ一致(5 %以内で一致)していることがわかります。
電子デバイス材料や工業材料など、幅広い材料に適用可能です。是非ともご活用お願い申し上げます。

 

* 出典:新編 熱物性ハンドブック,日本熱物性学会編,(株)養賢堂発行(2008)

高感度ECL装置を導入しました

薬物動態研究部では、ニーズの増えている生体試料中のバイオ医薬品の濃度測定及び抗薬物抗体の測定を充実させるため、高感度ECL(Electrochemiluminescence)装置を導入しました。ELISA法と比較してマトリックスの影響を受けにくく、高感度かつ広い定量範囲の測定が可能になります。高濃度領域まで測定できることから再測定の回数が減り、使用する試料の量もELISA法の数分の1ですみます。また、低親和性抗体を検出することが可能です。TK、PK測定やImmunogenicityの評価に是非ご活用ください。ELISA系感度アップを目指したい場合、マトリックスの影響でお困りの方も、是非お問い合わせください。

関連リンク
・分析事例
ECL(Electrochemiluminescence)法によるバイオ医薬品の濃度測定
ECL(Electrochemiluminescence)法による抗薬物抗体(Anti-drug antibody, ADA)の測定

レーザーアブレーションICP-MSシステムを導入しました

無機分析化学研究部では、レーザーアブレーションICP-MSシステムを導入いたしました。本システムは、レーザーを照射して、試料を気化させるレーザーアブレーション装置と、気化した試料をArのプラズマに導入して質量分析を行うICP-MSから構成されています。

レーザーは、Nd-YAG:波長213nmで、照射径は4〜200μmの範囲で変えられます。短波長のレーザーのため、試料の表面付近から効率よく気化させることが可能です。一方、ICP-MSはDRC(Dynamic Reaction Cell)機構を搭載しており、ICP-MS特有の妨害イオンを除去することができます。
本システムにより、ミクロンレベルの微小部位の高感度な不純物分析、不純物の深さ方向分析などが可能となりました。金属材料、高分子材料、生体試料など幅広い分野に適用が期待されますので、是非ご用命ください。

関連リンク
・分析事例
LA-ICP-MSによる太陽電池用シリコンの不純物分布測定
レーザー気化導入ICP-MSによる材料中の金属のイメージング
レーザー気化導入ICP-MSによる材料中の局所分析−LSIワイヤーボンディングの不純物測定−
原理

ナノフローHPLCシステムを導入しました

薬物動態研究部では、生体試料中の医薬品の超微量分析を迅速かつ効率的に実施するため、ナノフローHPLCシステムを導入しました。当社保有の質量分析計に接続してLC/MS/MS分析を行うことにより、従来のHPLCに比較して高い分離能と高速化、測定試料の微量化を達成しました。今後は、採血量に制限がある小動物の薬物動態試験や、超高感度測定が必要なマイクロドーズ臨床試験に適用することを考えております。関心をお持ちの方は、お問い合わせ下さい。

関連リンク

分析事例
(ナノフローLC/MS/MSを用いた血漿中スタチン系薬剤の高感度分析)