有機分析

エレクトロニクスから、医薬・バイオ関係までにいたるまで、先端材料の機能発現に、有機化合物は大きな役割を担っています。有機化合物の種類はまさに無限であり、特に多数の成分の混合物になっている場合にその定性は容易ではありませんが、最先端の前処理・分離技術と、高度な測定技術・解析力を駆使して構造決定を行い、化合物に応じた精度良い定量を実施しています。また、環境規制対象物質、輸出入規制対象物質の極微量分析など、環境にかかわる分析にも広く対応いたします。

有機組成分析

Composition Analysis

工業材料等を対象に、その構成各成分の内容を解明し、全体の組成を明らかにする分析のことを「組成分析」と称しています。「組成分析」はクロマトグラフィーなどの高度な分離技術と各種スペクトルを駆使した構造決定により実施されます。

赤外分光分析

Infrared Spectroscopy:FT-IR

赤外領域の振動スペクトルの解析から、組成・構造・官能基などの情報を得ることが可能です。
ATR・透過法・反射法など種々の測定モードにより、極表面やバルクの情報が得られます。
ポリマー・無機固体材料はもちろん、高感度なガス分析法としても有効です。

質量分析

Mass Spectrometry:MS

得られるスペクトルの分子イオンピークより、化合物の分子量の情報を得ることが可能です。
イオン化時に生成するフラグメントイオンより化合物の部分構造の情報を得ることが可能です。
MALDI-MSなど最新の質量分析では分子量数万までの測定が可能です。

核磁気共鳴分析

Nuclear Magnetic Resonance:NMR

豊富な情報量で、有機化合物や医薬品などの構造解析、組成分析に有用です。
2次元NMRの様々な手法により、医薬品や機能性色素などの複雑な構造も解明可能です。
固体NMRは不溶性材料の評価に有用で、高次構造や結晶多形などの情報も得られます。

ガスクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー/質量分析

Gas Chromatography:GC、GC/MS

多成分の混合物を単一の成分に分離するクロマトグラフィーの手法のうち、移動相に気体を用いる手法です。
検出器に質量分析計を接続することにより、分離と構造決定・高感度定量を実施できます。

高速液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー /質量分析

High Performance Liquid Chromatography:HPLC、LC/MS、LC/MS/MS

多成分の混合物を単一の成分に分離するクロマトグラフィーの手法のうち、移動相に液体を用いる手法です。
検出器に質量分析計を接続する(LC/MS)ことにより、分離した各成分の質量情報を得ることが出来ます。さらに質量分析計をタンデムに結合(LC/MS/MS)することにより、詳細な構造情報を取得したり、高感度・高選択的な定量分析を実施することが可能です。

発生ガス分析

Evolved Gas Analysis

材料を加熱(室温付近~1000℃以上)したときに発生する微量のガス成分を定性・定量します。
クリーンルーム内エアなど、空気質のサンプリング・分析も実施可能です。

元素分析

Elemental Analysis:EA

有機化合物中の炭素(C)、水素(H)、酸素(O)および窒素(N)などの元素組成を明らかにします。
有機化合物中のハロゲン元素(F、Cl、Br、I)、窒素(N)、硫黄(S)などの微量元素を定量します。

高分解能LC/MS/MS

LC/MS/MS

電場型フーリエ変換質量分析計(FTMS)を用いた高分解能LC/MS/MS法では、高感度・高分解能・高精度に質量分析を行うことができ、精密質量数から高い信頼性で組成式を算出することができる。