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HOME > 分析機能と原理 > 形態観察 > 球面収差補正走査透過型電子顕微鏡(Cs-corrected STEM)
 

分析機能と原理

形態観察

低加速電圧によるカーボン材料などの低ダメージ測定

カーボンナノチューブやグラフェンに代表されるカーボンナノ材料や有機材料などは、入射電子が試料中の原子を直接たたき出すノックオンダメージを受けやすく、通常用いられる加速電圧200kVで明瞭な構造観察や組成分析を実施することは困難であった。80kVの低加速電圧でこれらの材料を観察することによって、電子線照射によるノックオンダメージを抑制した測定が可能になる。

Fig.1(a)及び(b)はそれぞれ加速電圧80kVで撮影した2層カーボンナノチューブの明視野STEM像及びHAADF-STEM像である。電子線照射による試料の損傷が抑えられたことにより、カーボンナノチューブの炭素原子の原子配列を明瞭に観察することに成功している。Fig.1(c)はFig.1(b)に示した測定点A(外側の層)、B(内側の層)、C(ナノチューブの中央)から取得したEELSスペクトルである。測定点ごとに異なる形状のスペクトルが取得できており、炭素原子の局所的な電子状態の議論が可能となる。

(a)

(b)

(c)

Fig.1 80kVの低加速電圧で測定した2層カーボンナノチューブの測定結果
(a)BF-STEM像(フィルター処理後)
(b)HAADF-STEM像
(c)各測定点から取得したEELSスペクトル

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